パリ在住の辻仁成 ロックダウンは「絶望を味わう」変異株の脅威「医学の敗北何度も見た」
パリ在住のミュージシャンで作家の辻仁成が2日、フジテレビ系で放送された「Mr.サンデー」に中継で生出演。フランスでの新型コロナウイルスとの闘いについて語った。
番組では、ロックダウンは必要か?について激論が交わされた。
パリでは3度目のロックダウンの真っ最中。辻は「去年の3月の(1度目の)ロックダウンは厳格、2回目はちょっと緩やか、今はかなり緩やかで、(日本の)緊急事態宣言と変わらない」と説明した。
変異株の影響で感染急拡大が続く状況に、日本でもネット上など一部では“ロックダウン必要論”の声が上がっているが、辻は「ロックダウンはやればやるほど心的影響が強くなってダメージが大きい。都市封鎖は厳しい。絶望を味わいますよ。子供(息子)と2人で生きているので、もう生きていけなくなるのかな、って思います。それが1年以上も続いてるんですよ。仕事もなくなるし、普通じゃないです」とロックダウンの厳しさを伝えた。
辻自身は日本でのロックダウンについては「今は反対」というが、「医療体制のことを考えると、必要な場合もあると思います」と“最後の最後の手段”としての必要性に言及。「変異株って、科学者とかの考えていることを超えていく。だから“医学の敗北”ってのを何度も見ました。テレビで医学者や科学者が何度も『ごめんなさい、間違えました』って何回も言ってる」とフランスでは科学者がコロナ対策などについてテレビで謝罪しているという現実も明かしていた。