「おちょやん」で話題の子役・毎田暖乃 杉咲花に憧れ「優しい女優さんになりたい」
大詰めを迎えているNHK連続テレビ小説「おちょやん」(総合、月~土曜、前8・00など。15日まで)で女優・杉咲花(23)演じるヒロイン竹井千代の幼少期を演じた子役の毎田暖乃(まいだ・のの=9)が、千代の姪(めい)・水野春子役で再登場している。難しい二役を好演している小学4年生がデイリースポーツに、杉咲との関係や今後の目標などを打ち明けた。
朝ドラ出演は2019年後期「スカーレット」に続いて2度目だ。「主役の幼少期をやるってなって『ん?』って、『それは間違いでは?』と思いました。メチャクチャうれしくて『ウソやろ?』と思ったんですけど、ウソでもうれしかった」と笑顔で振り返った。
千代の南河内弁は2カ月間、京都暮らしの春子の言葉は2週間練習。「千代は早口だけど、春子は(祖母の)栗子さん(宮澤エマ)似でおっとりしゃべる」と見事に使い分けた。素の自身は「性格は春子に近いけど、普段はメッチャ早口やからしゃべり方は千代かな。春子のしゃべるスピードをアップした版」だと表現した。
好きなセリフを聞くと「千代は『ウチは捨てられたんやない。ウチがあんたらを捨てたんや』。迫力があっていい。春子は(千代に)抱きつくシーンで『これからも私のそばにおってな。どこにも行かんといてな』。あそこのシーン自体が好き」と答えた。
杉咲とは最初、敬語だったが、今では「はーちゃん」、「のんちゃん」と「友達感覚で」話す仲。一方で、毎田が千代としての撮影終了後、一視聴者として「おちょやん」で泣き笑いさせられた時は「(杉咲は)女優さんやなって改めて思った」と告白する。
杉咲には「現場に入ったら、前室のはーちゃんじゃない感じがして。切り替えのスピードがすごい」、「(共演者から)千代ちゃんって呼ばれてる。ホンマにずっと千代ちゃん」と感銘を受けており、憧れの女優も「杉咲花さん」と即答。「優しいし、スタッフさんにも気遣いできる。優しい女優さんになりたい」と宣言した。
「いつでも相談してね」と言われ、メールで「緊張する」と打ち明けた時は「自信をもってやったらいいし、緊張してたら暖乃ができるいいお芝居ができなくなるから、いつも通りやったらいいよ」というアドバイスが返ってきたという。
春子役での再オファーには「千代終わっちゃったと思ってたら、まさかの」と驚いた。「千代の時が楽しかったんで、もう1回やれるって聞いて、千代の(役に決まった)時以上にうれしかった。はーちゃんとも共演できるし、もう1回、栗子さんとも共演できる。現場にもう1回行けるのが幸せやし、うれしいし」と目を輝かせた。
千代の時は憎き継母、春子にとって祖母の栗子に対しては演技の差別化を意識。「千代の時は(宮澤と)普段は仲が良かったんですけど、(役では)女の戦いみたいな。バチバチやった。春子になったら、おばあちゃんやから優しくしないとあかんし、お互いに困らせたらあかんという気持ちがあったと思います。そこの違いが大きかった」と明かした。
今後の目標には「大河ドラマ」を掲げ、朝ドラについても「また出たい。次はちゃんとヒロインで」ときっぱり。杉咲とも「またどっかで一緒に演技したいね」と、再共演を約束している。
出演前から身長は6センチ伸びて132センチになり、服は3度も手直しが必要になった。育ち盛りの9歳は、憧れの杉咲のような女優を目指してまい進する。
◆毎田暖乃(まいだ・のの)2011年9月25日生まれ、大阪府出身。19年後期のNHK連続テレビ小説「スカーレット」に熊谷照子(大島優子)の長女・雪子役で出演。20年後期の朝ドラ「おちょやん」で主人公・千代(杉咲花)の幼少期と千代の姪(めい)・春子役を演じる。好きな教科は体育、国語、理科、社会、算数、道徳。苦手な教科は音楽(特にリコーダー)。好きなキャラクターはスヌーピー。家族構成は両親と兄(子役の毎田絢斗)。