JO1の野望 甲子園で始球式&5大ドームツアー 巨人・岡本和登場曲で認知度UP
昨年3月にデビューした11人組グローバルボーイズグループ・JO1のメンバー、河野純喜(23)と川西拓実(21)、大平祥生(21)がこのほど、大阪市内でデイリースポーツのインタビューに応じた。4月28日に3rdシングル「CHALLENGER」をリリース。プロ野球・巨人の岡本和真内野手(24)が収録曲「Born To Be Wild」を登場曲として使用。感激の初対面で受けた刺激や、今後の壮大な野望などを語った。
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8カ月ぶりのリリース曲は「未知の世界へ踏み出す」がコンセプト。新たな挑戦に立ち向かう時のときめき、迷いを描き、背中を支えるというエールが込められている。「Born To Be Wild」で、初めてセンターを務める河野は、「ドアの隙間 光射す 手のひらに」-の歌詞を大切にする。
「新しいことに踏み出す時は不安があるけど、きっといいことがあると言い聞かせて一歩踏み出す。背中を押してくれる歌詞が歌っていて心強いですね」
リリースして間もないが、耳にする機会は多いだろう。実は“岡本の曲”としても有名。巨人の4番が今季の登場曲として使用している。岡本は昨季、JO1デビューシングルに収録した「無限大(INFINITY)」を採用。本塁打と打点の2冠を獲得した。本塁打を打った後の“JO1ポーズ”は、ファンの間でも有名。高校時代、野球雑誌の表紙を飾った経験もある川西は、「あれはマジでうれしかったですよね」と興奮を隠せない。
コロナ禍のために制限はあったが今年、川西とリーダーの與那城奨(25)が岡本と初対面。「挑戦をテーマに描いた曲です。ぜひ聞いてください」と、今回発売のシングルをプレゼントした。「僕は智弁(学園)の時から見ていたので。『ホンモノや!!』って。めちゃくちゃデカかくて、カッコよかったです」。球界のスターが登場曲にしたことで、世間の認知度も一気に高まった。
JO1として昨年3月のデビューから1年が過ぎた。オーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN」で、約6000人から選ばれた11人。順調なステップアップにも見えるが、歩んできた軌跡には、新型コロナウイルスの猛威が重なる。「ライブがやりたい…」。当然の思いと現実に葛藤しながら、大平は前向きに過ごしてきた。
「僕たちがJAM(JO1ファンの呼称)の前でライブをさせていただいたのが、デビュー前のファンミーティング。それ以来、一切会ってなくてオンラインだけです。でも、次にライブができた時にレベルアップできていたら、本当にカッコいいだろうなって」
関西出身の3人。久々に地元に帰ってきたことで、「いつか甲子園で始球式がしたいです」と目を輝かせる。河野は“笑い”も忘れない。「大阪は道路でも寝られるぐらいの安心感があります」。笑顔で魅力を明かしながら、「緯度が関係しているかもしれない。緯度、経度とか…」と天然キャラを発揮。爆笑する大平と川西も「地元はやっぱり落ち着くね」と声をそろえる。
夢は5大ドームツアー実現、日本から世界を目指す。「挑戦は一生し続けたい」と河野。その前に近未来の目標として、関西圏2府6県の“制覇”を掲げた。「ライブでいきたい。3人で盛り上げます!!」。河野の言葉に大平も「いいね。ライブごとに『ただいまー』って言う人も変えてね」と呼応し、胸を膨らませる。コロナに泣き、学び、結束を高めた。満員のステージで歌い、踊る日を夢見て一日、一日を大切に過ごす。壮大な夢に向かって走り続けている。
◆JO1(じぇい・おー・わん)2019年に結成。オーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN」で、応募約6000人から絞られた101人の練習生から豆原一成、川尻蓮、川西拓実、大平祥生、鶴房汐恩、白岩瑠姫、佐藤景瑚、木全翔也、河野純喜、金城碧海、與那城奨の11人を選出。20年3月に「PROTOSTAR」でデビュー。4月28日には3rdシングル「CHALLENGER」をリリース。