「これがクリス・ハート」新アルバムに込めた思い-差別乗り越えるチャンスに

 5年ぶりとなるアルバムをリリースするクリス・ハート
 クリス・ハートの新アルバム「COMPLEX」のジャケット
2枚

 歌手のクリス・ハート(36)が5年ぶりとなる新アルバム「COMPLEX」を7月14日に発売することが6日、分かった。2018年4月から2年間活動休止したが、復帰後初のCDリリースで、初の全曲セルフプロデュース。タイトルには、米国出身で日本国籍を取得した経歴の持ち主として、「自分は誰なのか?」という疑問や、差別問題への思いが込められている。

 作夏から取り組んだアルバム制作では、4カ国のスタッフとリモートで作業した。レコーディングも一堂に会することはかなわず、「前もってイメージしてないとうまく形にならないから、普段は1日でできることに、何週間もかかりました」という苦労があった。

 SNSを通じて、多種多様の差別やコロナ禍の悩みをファンから聞き、「逃げるより、コンプレックスを乗り越えられるチャンスになれば」とタイトルを決めた。

 肌の色や体形への指摘を気にして、避けてきたという正面から撮影した写真を、ジャケットに採用。「自分のアイデンティティーがコンプレックス。黒人が日本語と英語で歌い、このままでいいのかまだ答えられないけど、『これがクリス・ハートです』とアルバムで紹介したい」と新譜を仕上げた。

 これまでも人種差別と向き合ってきた。昨年5月の白人警官による黒人男性暴行死事件をきっかけに、世界に広がった「ブラック・ライブズ・マター」(BLM)。当時、自らの意見を発信した。

 「アメリカにいたとき、人種差別の経験もあったけど、BLMを関係ないと思ってる人たちが日本にはいると思う。どこの国の問題じゃなく、人を守る文化を作らなきゃいけない」。米NBA・ウィザーズの八村塁選手と弟の阿蓮さんが、人種差別を受けていることを訴えたSNSにも言及。「声を上げることは、日本にもいい影響になると思います。差別はダメ、という意味で」と主張していた。

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