経済ジャーナリストの須田慎一郎氏が８日、読売テレビ「あさパラＳ」にゲスト出演し、政府が打ち出した東京・大阪の大規模接種会場での１日１万人コロナワクチン接種について「官僚に聞いたら無理だって言う」と問題提起した。

　政府は、大阪の大規模接種会場に大阪国際会議場を確保し、医師資格を持つ自衛官らを活用するなど１日１万人規模の対応をすると示している。須田氏はこの数字に対して「１日１万人って、１分間に１９人打たなきゃダメです。担当の官僚の方に聞いたら無理だって言う」と話した。

　ゲストのＮＯＮ　ＳＴＹＬＥ・井上裕介は「無理じゃないですか？なのになぜ菅（義偉首相）さんは嘘みたいな数字を言っちゃったわけですか」と質問。司会のハイヒール・リンゴも「７月までに（ワクチンを）打ち終わらないとオリンピックができないから逆算していると見ていいですか？」と話し「この状態でオリンピック、楽しめないですよね」と東京五輪の影響を指摘した。

　須田氏は東京五輪について「世間の声を量っても、政治的な思惑が強く働いているからやらない選択肢がない。やるという選択肢を取っちゃった以上、そこに向かって全部スケジュールを取っていかないといけない」と分析。さらに「解散総選挙に勝利するにはワクチンもそのあたりで大方、接種し終わっていた方が国民の受けもいい」と推察した。井上が「やらない、の選択肢はないんでしょう？延期もないんですか」と尋ねると、須田氏は「無観客になるでしょうね」と推察していた。