歌手の和田アキ子が８日、パーソナリティーを務めるニッポン放送「ゴッドアフタヌーン　アッコのいいかげんに１０００回」に出演。新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言が延長される中、開催へ準備される東京五輪について「ワクチンの申込用紙も来ない。うちらが打ってないのに選手だけ？」とＩＯＣへの不満を口にした。

　政府は４月２５日から東京・大阪・京都・兵庫に緊急事態宣言を発出したが新規感染者数は減少傾向にならず、７日に宣言の３１日までの延長を発表。和田は「丸川（珠代五輪相）さんも言うけど、『安全安心なオリンピック目指して』って、うちらは全然、安心してないよ。高齢者の和田アキ子が、ワクチンがいつ（接種できる）か分からないし申込用紙も来ない。そんな時にオリンピック選手にワクチンを打つことをＩＯＣが決めたって。無観客でやるにしても、家でオリンピック見るにしても、うちらが打ってないのに選手だけって？」と国民に自粛を要請し、不安も払拭されないまま五輪開催への準備が進められている状況に不満をみせた。

　アシスタントの垣花正は「緊急事態宣言の期間の根拠も、緊急事態宣言のやり方の根拠も示さないままなのでみんなが戸惑う」と指摘。和田は「飲食業もつぶれるよ。みんな言うこと聞かないよ。私なんか本当につらい」と国民の声を代弁した。

　ＩＯＣは６日に、東京五輪・パラリンピックに参加する各国・地域の選手団に向け、ファイザー製の新型コロナワクチン提供を発表した。