加藤綾子アナ「菅さんの言葉からは意味が分からない」と批判
フリーの加藤綾子アナウンサーが10日、メーンキャスターを務めるフジテレビのニュース番組「イット!」で、菅義偉首相に“物言い”をつけた。
番組では、この日の国会での答弁の映像を放送。新型コロナウイルスの緊急事態宣言について、野党からの質問を受けた菅首相が「人流については減らせることができたと思っています」と“成果”を強調。宣言延長に伴い、百貨店などの大型店舗への休業要請を緩めたことについて追及され、「これ以上期間を延ばすことはなかなか難しいと思った。デパートとかはコロナ対策をしっかりやっていただいている所であり、『なぜ休業』という意見も強くあったのも事実です」と答えるやりとりが流れた。
この映像の後、加藤は「今週から宣言延長となりますが、菅さんの言葉からはその意味が分からない。本当は感染者も人流も減らさなければいけないと思うんですが、そこで成果が出ている、と言っていたら伝わらない」と批判した。
これに、コメンテーターとして出演した元大阪府知事、大阪市長の弁護士・橋下徹氏は「有事の時に成果を保障する、これは難しい。正解が分からない中で、メッセージとして必要なのは矛盾がないこと、不公平でないこと。菅さんの言葉は矛盾だらけで不公平、残念ながら」と指摘。
「1億2千万人の国民を動かしていくとなれば、本当、言葉だけ。最後は言葉に込められた情熱、魂で動かすしかないんです。もぞもぞと矛盾、不公平を感じるような…(答弁では)。いろんな団体から圧力を受けたからって、あっちいったりこっちいったりでは(だめ)。有事の時に国民を動かすには情熱、パッション、ハートに訴えるメッセージじゃないと」と言葉に込めた情熱、魂の大切さを訴えていた。