劇団ＥＸＩＬＥ・町田啓太（３０）が、９日放送のＮＨＫ大河ドラマ「青天を衝け」（日曜、後８・００）に、新選組副長の土方歳三役で初登場した。ダンダラ羽織姿の土方が、京都に到着した渋沢栄一（吉沢亮）と、お互いの存在を知らないまま視線を交わし、すれ違うシーンだった。放送中から「＃町田啓太」「＃土方歳三」が、ツイッターのトレンドワード入り。幕末の人気剣士初見参にＳＮＳは沸いた。

　町田にとって２０１８年「西郷どん」に続く、２度目の大河出演。「初めての時、どう見ても力が入ってました。今回は少し余裕を持って、撮影に入れました。浮き足立つ心を抑えながら」と経験を生かす。「時代劇が好きで始めました」という剣道は二段の腕前で、「新選組で殺陣もあるんじゃないかと、心ひかれてます」と意気込む。

　「鬼の副長」と呼ばれる土方については、「狂気もあるのかなと思ってましたが、調べていけばいくほど、自分自身にも周りにも厳しく、筋を通そうとやっていた人物」と解釈。農民出身の武士だけに、群馬生まれの自身と重ねて、「僕は東京や栄えてる町に行くとき、田舎者を出したくないというのがあったんですよ。武家じゃなかった土方にも、もしかしたらあったんじゃないかな」とシンパシーを感じていた。