立川らく朝さん死去 医学博士、46歳で落語家に 異色の経歴
落語家で医学博士の立川らく朝さんが今月2日に亡くなっていたことが11日、分かった。67歳だった。所属事務所が発表した。今年2月から療養していたという。葬儀は故人と家族の意向により、近親者のみで既に執り行われたという。
長野県生まれのらく朝さんは、1979年、杏林大学医学部を卒業。慶應大学医学部内科学教室に入局し、主として脂質異常症の臨床と研究に従事。慶應健康相談センター(人間ドック)医長を勤めた。
2000年、46才の時に立川志らくに入門し、プロの落語家として活動を開始するという異色の経歴の持ち主だった。
02年には都内に内科クリニックを開設した。
04年に二つ目、15年10月に真打昇進。健康教育と落語をミックスした「ヘルシートーク」、「健康落語」、「落語&一人芝居」という新ジャンルを開拓し、全国の保健所などの行政施設、企業、健康保険組合等で講演を行った。
今年2月15日には「笑って生きれば、笑って死ねる」(三笠書房)を上梓していた。