「東京は大阪のようになる可能性がある」 大阪のコロナ最前線医師が「クロ現」で警鐘

 NHK「クローズアップ現代+」が11日放送され、大阪で新型コロナウイルスの患者に最前線で対応している医師が、今までの感染対策では“第2の大阪”になってしまう、と警鐘を鳴らした。

 インタビューに応じたのは、関西医科大学の総合医療センター副病院長、中森靖医師。コロナ患者を受け入れている同医療センターでは、第3波では143日間で98人だった重症患者受け入れ数が、第4波では、47日間で100人に。3倍近いペースで重症患者が増えている。

 中森医師は「ウイルスが強くなって重症化しているという側面もあると思いますが、医療体制がひっ迫して、治療が後手に回って重症化している側面もあると思います」と感染力が強く、重症化しやすい変異株の影響だけでなく、医療提供体制がひっ迫し、早期に治療を提供できず、重症化するという悪循環を指摘。

 「今までの対策でダメだったことは、大阪で証明されてしまいました。みんなそんなに緩んだわけではないです。ほんの少し、日常を取り戻したたけで、1カ月でこうなったわけです」と伝え、「そいういう意味では、東京、大都市は今後、大阪のようになる可能性があるので、人流を抑える、そういう意味でも、先々の先手を打ってほしいと思います」と訴えた。

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