スギHD会長「ワクチン接種希望しておりません」謝罪文発表も公式サイトで釈明
新型コロナウイルスのワクチン接種で愛知県西尾市の近藤芳英副市長が、薬局大手スギ薬局を経営する「スギホールディングス」(同県大府市)から要望を受け、西尾市民の杉浦広一会長(70)と妻の昭子相談役(67)の予約を優先的に確保していたことが11日分かった。
スギHDは11日、公式サイトに、同社の会長と妻の優先接種に便宜を図ってもらった問題に関する文書を掲載し「ワクチン接種をお待ちの西尾市の方々をはじめ、全国の皆さまにとって不快な行為であったこと、深くお詫び申し上げます」と謝罪した。
経緯についても説明し、会長の妻が肺がんを患って大きな手術を経験していたことを秘書がおもんぱかり、使命感から西尾市に問い合わせを繰り返していたとした。
その一方で「また会長杉浦自身は過去にアナフィラキシーショックを経験しており、ワクチン接種は希望しておりません」という一文も記載。優先接種が会長の意思ではなかったと強調した。