柏木由紀 AKB初の三十路メンバーへ…夢は「まだ途中」、7月の誕生日を前に今後に言及

 AKB48の柏木由紀(29)が“30代”の生き方に、思いを巡らせている。ミリオンヒットを連発した“黄金時代”を過ごした同期や先輩メンバーは次々と卒業。7月15日の誕生日以降は、グループ史上初の30代メンバーとなる。加入から14年。巣立っていった同志への思いや自身の今後に言及。今なおアイドルで輝き続けようとする、その胸中に迫った。

 30歳まで約2カ月。AKB史上初の30代メンバー誕生となるが、柏木は、現時点では活動続行に重きを置いている。憧れを具現化させて14年。アイドルへの思いに変化はない。

 「人によっては、これ以上何があるの?って思う人もいると思う。でも、まだ途中。永遠に途中になりそうな感じ。何をやりたいかというよりも、今は続けたいですね」

 15歳で鹿児島から上京し、AKB入り。これまで“卒業”を意識したシーンは2回あったという。

 「AKB48に入った当時は高校の3年間、部活みたいな感じで3年ぐらい頑張って辞めようと思ってました。でも3年目ぐらいから忙しくなって。次は25歳ぐらい。人からすごく言われるようになったんですよ。いつ卒業するんですか、とか。でも、なかなかきっかけも理由もないし」

 “黄金時代”をともに経験したメンバーは次々と巣立った。22日には1期生の峯岸みなみも卒業コンサートを開く。次のステージへ赴く“戦友”に対し「夢がみんなあって、うらやましい」と素直な思いを口にする。一方、自身の夢はアイドル一本。その強い意志は、AKB生みの親でもある秋元康氏の言葉が大きいという。

 「秋元さんはずっと『柏木はいつまでもアイドルができる』とファンよりも力説してくれていて。秋元さんが言うんだったらそうなのかなと。その言葉は心強いです。冗談で子どもを産んでもいればいいじゃんとかも言うので、選択肢として考えたりもしましたね」

 卒業メンバーでは篠田麻里子、板野友美らが結婚。30歳を眼前にした今、自身も漠然だが、結婚への思いは抱いている。

 「幸せにしてほしいなとかはあんまり正直ないんですけど、子どもはちょっと気になるというか。その先に多分もしかしたら結婚はついてくるかもしれないけど、子どもはほしいと思っています」

 まだ見ぬ我が子の“未来”については「(アイドルになれるかは)なんとなく分かると思うんです。メンタルも含めて。だからやりたいって言ってきて『向いているのかな?』と思ったら、全力で応援します」と思いをはせた。

 どこまでも開けっぴろげに思ったことを口にする。YouTubeではすっぴんを披露するなど、本音やパーソナルな部分ををさらけ出すようになってから周囲の反応に変化があったという。

 「エゴサーチとかして好感度は高くないなと以前は感じていたんですけど、YouTubeでありのままの姿を出すことで、ちょっと風当たりが柔らかくなってきたことに驚いています」

 3月には7年5カ月ぶりのシングルをリリースし、4月にはソロの企画として音楽プロダクション「WACK」に属する7グループに加入することも発表。23日のAKB単独コンサートでは演出も担当する。アイドルとしての自身のゴールは「見えてない」と断言。幅を広げながら続く“ゆきりんワールド”。まだまだファンを夢中にさせていく。

 ◆柏木 由紀(かしわぎ・ゆき)1991年7月15日生まれ。鹿児島県出身。2006年12月のオーディションに合格しAKB48入り。07年4月にチームBの一員として公演デビュー。12年7月に薩摩大使就任。選抜総選挙の最高位は2位。NMB48、NGT48との兼任経験を持つ。21年3月に7年5カ月ぶりのソロシングル「CAN YOU WALK WITH ME??」をリリース。同4月には音楽プロダクション「WACK」に属する全7グループに加入することを発表。身長165センチ。

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