丸川五輪相「五輪の原点に返る大会に」大会開催へ「絆」論に続き持論
丸川珠代五輪相(50)が14日、閣議後の定例会見を行った。
東京五輪開幕まで残り70日となったものの、国内世論が開催に否定的な状況を踏まえ、改めて大会の意義の説明を求められ、「五輪の根本に立ち返る大会になるんじゃないか。五輪はビジネスと共に(コストが)肥大化しているが、今回は過去になかった水準で関係者の接遇(の経費)を大幅にカットし、選手が最高のパフォーマンスをお互いに見せるという根本に削り込んでいる。オリンピズムの原点に返る大会を東京で始める中で、新しい五輪の姿がつくられていくのでは」と持論を述べた。
11日の会見では「コロナ禍で分断された人々の間に絆を取り戻す大きな意義がある」と持論を展開。ただ、具体的な施策や情報発信が急務な状況にあって、あまりにイノセントな言葉には疑問符をつける声も上がった。
この日は、コロナ禍での大会1年延長に伴う経費削減による簡素化の観点から、「コロナで、ビジネス目線で五輪を(否定的に)見ておられた方の批判に応える部分が、どんどんそぎ落とされている大会では」と強調。その上で、五輪の原点に立ち返る大会になるとの持論を展開し、「最終的にどのような形で開催できるかはまだわからないが、格別な努力をした人たちの輝きが私たちに勇気を与えてくれる、私たちが勇気を持って一歩進める、社会の活動を進めていく後押しになるのではと思います」と述べた。