丸川五輪相、日本選手のワクチン接種で懸念「相手に安心安全と思ってもらえない」
丸川珠代五輪相(50)が14日、閣議後の定例会見を行った。国際オリンピック委員会(IOC)が米ファイザー社製の新型コロナウイルスワクチンを各国選手団に無償提供することを踏まえ、「世界のアスリートが全て打ってくると思う。日本の選手だけ打たないと、(特に)コンタクト系のスポーツでは相手国から安心安全と思っていただけないのでは」との懸念を示した。
日本選手団の接種については、ワクチン自体は日本政府が用意しているものとは“別枠”ではあるものの、国内で医療従事者、高齢者の優先接種が予定よりも遅れていることから、アスリートが“優先”して接種することへの是非を問う声も上がっている。また、ワクチンを打つ医療者を確保しなければいけないだけに、丸川氏は「(接種の)体制を整えるのは容易ではないので、実質、優先するというほど早く打てるか、なんとも申し上げられない」と語った。
11日の会見では、「基本的には選手を普段からみておられるスポーツドクターなど、各競技団体が(接種の)打ち手を探してくるという状況。競技団体ごとで対応が異なってくる」と、競技団体が主体となって進めていく考えを示していた。
IOCのワクチンについては5月末から提供される予定となっている。