モデルの吉川ひなのが１８日、フジテレビ系「ノンストップ！」のインタビューに応じ、若かった頃の芸能界での違和感を率直に吐露した。

　吉川は中学１年で広告モデルでデビューし、その愛くるしさで一躍大人気となった。だが「どこの現場に行っても、大人の方が私に細心の注意を払って、本当にチヤホヤと…。ウソ臭くて逆に機嫌が悪くなるぐらい」と、スタッフらが過剰なほどに気を遣っていたという。

　「チヤホヤもてはやされて、子どもなのに何で私が大人の人にため口で、大人のみんなが敬語なのかって。でも芸能界だし、そういう力関係なんだろうなって思っていました」と違和感を覚えつつも、「そこで寂しさも感じていたので、常に引いて見ている自分がいた」と振り返った。

　さらに支えてくれるはずの両親からは常に金を無心されていたといい、ストレスも増加。仕事に行かなくなってしまったという。「本当に仕事に行けなかった。大手企業さんのＣＭ撮影も突然行かなかったですし、アイスクリームのＣＭ撮影に鼻ピアスをあけていったりとか。ささやかな抵抗とアピールだったんですけど」「本当にもうだめだと。何のために毎日これをやっているのか分からないと…」とパンクしてしまったという。

　現実から逃げるために選んだのが酒。仕事もほとんどせず、酒を飲んでいたが、そこで今の夫と出会い、考えが変わったという。「他の誰もが腫れ物に触る感じだった中で、彼だけは違った」とストレートに物を言う夫に、次第に「ほめられたい」と思うようになったという。

　その思いから、仕事も頑張るようになるなど変化し、１１年に再婚。１２年３月に長女が誕生し、１５年にハワイに移住。１８年に長男が誕生し、現在は第３子を妊娠中。「私は親との関係が嫌だったので、親からされて嫌だったことも明確に分かっている」とコメント。自分の愛する子ども達には「ハッピーでしかないことをしていきたい」とも語っていた。