「ベルセルク」作者・三浦建太郎氏が急死 54歳急性大動脈解離 大作漫画完結せぬまま
「ベルセルク」などの代表作がある漫画家・三浦建太郎氏が6日午後2時48分、急性大動脈解離で亡くなっていたことが20日、分かった。54歳。千葉県出身。同氏の多くの作品を掲載する白泉社が公式ツイッターなどで公表した。葬儀、告別式は家族で執り行われたという。「ベルセルク」は現在も「ヤングアニマル」で連載中だった。
四半世紀以上続く人気作を手掛ける気鋭の漫画家が、帰らぬ人になった。今年1月に「ベルセルク」の最新話が「ヤングアニマル」に掲載されるなど、複数の作品が連載中。最近まで執筆活動を継続していたとみられるが、突然の病に倒れた。
白泉社は公式HP上で「三浦先生の画業に最大の敬意と感謝を表しますとともに、心よりご冥福をお祈りいたします」と哀悼の意を表し「現在もヤングアニマルにて同作を、一昨年からはヤングアニマルZEROで『ドゥルアンキ』を連載中でした」と説明した。
三浦氏は88年に漫画家として本格的な活動を開始。中世ヨーロッパを下地にした代表作の「ベルセルク」は、89年の「月刊アニマルハウス」で不定期連載を開始。その後「ヤングアニマル」で20年以上連載を続けていた。97年にはテレビアニメ化。累計発行部数は全世界で5000万部を超える人気作だった。
「ベルセルク」を連載していたヤングアニマル編集部もコメントを発表。「正直、言葉が見つかりません」とつづった。そして「思い出されるのは、いつも朗らかにご自分の好きな漫画やアニメ、映画の話などを語っていた時の笑顔ばかりです」などと、その穏やかな人柄をしのんだ。
「ベルセルク」に関しては、今年9月に東京・池袋で「大ベルセルク展」が開催予定。イベントの公式ツイッターは「先生の画業に最大の敬意と感謝を表しますとともに、心よりご冥福をお祈りいたします」とつづり、同展については「今のところ開催予定ではございますが、詳報までしばらくお待ち下さい」としている。