落語協会と落語芸術協会は２１日、寄席の運営継続支援を目的として１８日にスタートしたクラウドファンディングが、同日午後６時頃に目標金額の５０００万円を達成したと発表した。

　開始から４日目、８１時間でのスピード達成。今回のプロジェクトをサポートするクラウドファンディングサービス「ＲＥＡＤＹＦＯＲ（レディーフォー）」によると、伝統文化関連クラウドファンディングでは国内史上最高金額になるという。

　さらに多くの金額を対象である都内寄席５軒の運営興行資金に充てるため、次の目標を８０００万円に設定。当初の予定通り、６月３０日（水）午後１１時まで寄付を受け付ける。

　５０００万円の達成時点で、支援者数は３５３７人。約７０％が１万円以下の小口支援で、エリア別では最多が東京都からの４５％、アメリカやフランスなど海外からの支援もあった。

　落語協会の柳亭市馬会長は「おかげさまで大勢のお客さまからご支援をいただき目標金額に達することができました。心から厚くお礼申し上げます。これだけ大勢のお客さまがついていてくださることは、落語会にとって心強いことでございます。これに報いるためには、寄席で良い高座を務めることが何よりの恩返しと思っておりますので、今後ともご寄付をお願いいたします」とコメント。

　落語芸術協会の春風亭昇太会長も「ご支援いただきまして誠にありがとうございます。第一目標を早々と達成することができるとは、一同思ってもいないことで本当にありがたく思っております。金額ももちろんですが、いただいたコメントも本当に暖かいお言葉をたくさん頂戴し、改めてわれわれが数多くの皆さまに支えられていることを感じています。引き続きご支援賜りますようお願い申し上げます」と感謝した。