吉永小百合 「大変な時代ですけど、生きましょう」コロナ禍にメッセージ
女優の吉永小百合(76)が22日、都内で行われた主演映画「いのちの停車場」の公開記念舞台あいさつに登壇し、コロナ禍での日々を「生き切ってほしい」と呼びかけた。
122作目の出演映画で初の医師役に挑戦。在宅医療をテーマに、救命救急医を退き、郷里の金沢で訪問診療医となった主人公・咲和子を演じた。
自身初となる無観客での舞台あいさつ。全国259館にライブビューイングで配信され、カメラ越しに吉永は「緊急事態宣言が延長になって、映画館に休業要請が出てしまいました。大変ショックを受けましたし、悲しかったです。くじけそうになりました。でも、このように全国の皆様の前でご挨拶ができる。気持ちを取り戻しています」と複雑な心境を吐露した。
昨年9~10月に行った撮影中には主要キャストの広瀬すず(22)がコロナに感染。同11月には製作総指揮の岡田裕介氏が急性大動脈解離で亡くなった。
命と向き合い続けて迎えた封切り。医師で原作者の南杏子氏が口にした「生き切る」という言葉を引き合いに吉永は「心に留めておかないといけない言葉。一日一日を精いっぱい生きる。努力して『大変な時代ですけど、生きましょう』と言いたいですね」とメッセージを送った。