作詞家伊藤アキラさん死去 「この~木なんの木」など名フレーズ多数
「この木なんの木」で知られるCMソングなど、数多くの作品を手掛けた作詞家の伊藤アキラ(いとう・あきら、本名伊藤皓=いとう・あきら)さんが15日午前8時2分、急性腎不全のため横浜市内の病院で死去した。80歳。千葉県出身。葬儀は親族で行った。
放送作家で音楽家の三木鶏郎に師事し、CM音楽などの作詞を始めた。1969年の丸善石油「オー・モーレツ!」は高度経済成長期を象徴するCMの一つとして話題に。73年から放送の日立の「日立の樹」は「この木なんの木 気になる木」の歌い出しで現在も親しまれる。明治イソジンのCM「ただいまのあとは」や、日本香堂のCM「幸せの青い雲」など数多くの名フレーズを残した。
歌謡曲では渡辺真知子の「かもめが翔んだ日」、フォーリーブスの「ブルドッグ」などがヒットした。人気アニメの主題歌や童謡も手掛け、テレビアニメ「うる星やつら」の主題歌のほか、「はたらくくるま」「南の島のハメハメハ大王」などがある。