平野啓一郎氏 五輪選手への「優先的ワクチン接種」に疑問
芥川賞作家の平野啓一郎氏が26日にツイッターに投稿し、新型コロナウイルスワクチンが五輪選手に接種されることについてツイートした。
平野氏は、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長がワクチン情勢について「現下のワクチン危機は、恥ずべき不平等であり、これがパンデミックを長引かせている」と24日に開かれた総会で述べた言葉を引用。「WHOがこう言ってるのに、五輪選手に優先的にワクチン接種するなんて、犯罪的だろう」と投稿した。
日本オリンピック委員会(JOC)は26日、東京五輪に参加する日本選手団への新型コロナウイルスワクチン接種を6月1日に本格的に開始すると発表した。ワクチンは米製薬大手ファイザーから各国・地域の選手団へ無償提供されるという。「五輪優先」との批判もある中で、JOCは「高齢者らの接種に一切影響を及ぼさないよう実施する」としている。