声優の若山弦蔵さん死去 「007」のショーン・コネリー担当 88歳・心不全
渋みのある低い声で「007」シリーズのショーン・コネリーらの吹き替えを担当した声優で、ラジオパーソナリティーの若山弦蔵(わかやま・げんぞう)さんが5月18日、心不全のため都内の自宅で死去した。88歳。旧樺太生まれ。葬儀・告別式は親族で行った。喪主は妻安子さん。
1952年にNHK札幌放送劇団に入団し、その後上京。テレビとラジオで多くのドラマに出演した後、洋画の吹き替えで人気を得た。せりふ回しと低音の魅力で「鬼警部アイアンサイド」のレイモンド・バー、映画「007」のショーン・コネリー、「スパイ大作戦」のピーター・グレーブスらの声を担当。スター声優となった。
TBSラジオ「若山弦蔵の東京ダイヤル954」で長くパーソナリティーを務め、テレビ朝日系「暴れん坊将軍」シリーズのナレーションでも親しまれた。