吉永小百合、初日に感無量「本当にうれしい」 休業要請緩和で映画館に観客戻った

 9都道府県に発令中の新型コロナウイルス対応の緊急事態宣言は1日から延長期間に入り、休業要請が一部緩和された。東京都、大阪府では映画館の営業が再開され、女優の吉永小百合(76)は、都内で主演映画「いのちの停車場」の全国公開記念舞台あいさつに登場。観客を前にして感無量の様子だった。

 「いのちの停車場」は5月21日に封切られたが、緊急事態宣言の休業要請により東京、大阪の映画館は閉まった状態だった。この日が実質的な全国公開“初日”。22日の舞台あいさつは都内から無観客で生配信しただけに、お客さんを前にした吉永は感無量。

 「スクリーンからは飛沫は飛びません。お客さま同士が話をすることもなくなっています。このような形で映画を見ていただけますこと、本当に本当にうれしく思っております。ありがとうございます」と万感の思いを伝えた。

 脚本作りを進めていた昨春にコロナ禍が拡大。終末期医療をテーマに当初は吉永演じる主人公の医師が、苦しみから解放されるため死を願う父を手にかける筋書きだったが、変更したという。

 成島出監督(60)は「コロナになって、我々が想像した尖ったものより現実が上に行ってしまった。吉永さんは本当に命というものを大事に考えていらして『父親殺しをサスペンスフルにやる映画でいいのかしら』とおっしゃった」と裏話を披露。結果、観客にラスト後を想像させる作品となった。

 吉永は「お父さんの痛みを取ってあげたいというところは出さなければいけないとだけ信じて、演じた…というか、あの場にいました」とラストシーンを振り返った。

 また、大阪市内の映画館「梅田ブルク7」も、この日から営業再開。取材に応じた鈴木省吾支配人(38)は「まだ制限はありますが、再開できたことは素直にうれしく思っています。今後も感染対策を徹底して営業していきますので、お客さまには安心して映画館にお越しください」と呼び掛けた。

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