いきものがかり、山下穂尊が脱退へ 芸能活動も引退 グループは吉岡&水野で継続

 3人組バンド・いきものがかりは2日、公式HPで今夏をもって山下穂尊がグループを離れると発表した。

 公式HPによると、山下は今後は芸能的な活動からは離れ、いきものがかりは吉岡聖恵と水野良樹の2人で活動を続けていくという。現在、いきものがかりはツアー中で、10日、11日開催の横浜アリーナ公演が、3人での最後のライブになるという。地元・神奈川での最後のライブで、改めて3人からのメッセージが届けられる。

 いきものがかりはこれまでも放牧(活動休止)や、独立などの節目を乗り越えてきたが、「紆余(うよ)曲折の旅を続ける中で、音楽やグループに向ける気持ちが、山下と他の二人とで、少しずつ違うものになってきたことを感じていました」とつづられ、「山下からグループを離れたいという意志を伝えられた時、吉岡・水野も多くのことを考えました。そのことについて話し合ったのはもちろん1度だけではありません」と、何度も話しあった末の結論だとした。

 コロナ禍でライブが中止となるなど、「区切りをつけるのが難しい日々」だったが、「この春、アルバムをリリースし、やっとツアーも実現できたところで、改めて山下からこの先についての申し出がありました」。

 「3人それぞれを尊重する」というのが3人が大事にしてきたことだといい「別々の道を歩むことも、それぞれの人生を前に進めるためにはありえる選択ではないか。そう考え決断しました」ともつづられている。最後には「どうか、新たな道へと進む山下。そして、いきものがかりとして歩みを続ける吉岡と水野。この3人を温かく見守っていただけたら幸いです」と結ばれている。

 いきものがかりは小学校時代の同級生の水野と山下がバンドを結成し、後に吉岡が加わり3人組に。06年にメジャーデビュー。NHK全国学校音楽コンクール課題曲「YELL」や、朝ドラ「ゲゲゲの女房」主題歌の「ありがとう」など大ヒットを連発し紅白歌合戦にも出場している。17年1月から放牧という名の活動休止を発表し、18年11月から活動を再開。20年4月には新会社を設立し、独立した。

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