河瀬直美監督 スッキリで異例14分激論「観客いれば3センチ足上がる」「銀座はすごい人」

 東京五輪公式映画の監督を務める河瀬直美氏が4日、日本テレビ系「スッキリ」に出演。開催に揺れる東京五輪について、MCの加藤浩次らと議論を繰り広げた。

 番組では五輪の開催か中止か、開催なら有観客か無観客かをテーマにして放送された。

 出演するコメンテーターが約50秒ずつ意見を語ったあと、加藤から話をふられた河瀬監督は、4分11秒にわたって主張を展開。その後、加藤も言葉を挟みながら、約14分にわたって意見を語り合った。

 その中で、河瀬監督は、「今、パンデミックであることで私たちの日常が脅かされていることと、その不安を五輪にぶつける不満は棲み分けないといけない」「議論が尽くされていない。情報が偏っている。組織委員会も政府も密室で会議をするのではなくて、もっとオープンにすればいい」と主張した。

 さらに、「観客はどうしたらいいと思いますか?」と加藤から問われると「アスリートにとってはお客さんはいた方がいい」と話し、女子マラソンのロス五輪代表だった増田明美氏から聞いた言葉として「アスリートは観客がいることで3センチ足が上がる」と紹介。「観客はアスリートにとっては命です。入った方がいい。でも感染拡大する可能性がある。だったらそれを議論してください」と訴えた。

 さらに無観客での開催を持論とする加藤に対して、河瀬監督は「無観客でもいいが、観客が入って、熱い思いを共有するのもあると思う」と話し「人流が起こってしまうのは今もそう。五輪をしてもしてなくても出ている。私は昨日、奈良から東京に出てきたけど、銀座はすごい人。何で抑えられてないんですか?国民の意識の問題です。五輪のせいではないです」と問いかけ。「それで五輪を開催していいとはならない」と話す加藤に「だからそれを切り離さないと」と返答するなど、激論を交わした。

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