【The LDH Times】DOBERMAN INFINITY コロナ禍の人へ応援ソング
デイリースポーツ好評連載の「LDH TIMES」。今回は号外版としてLDH所属の音楽ユニット・DOBERMAN INFINITYが登場します。コロナ禍にもポジティブへの“変換力”を発揮して、前に進んでいる5人。昨年は初の47都道府県ツアーが中止となったが、5月から新たなホールツアーを回って、ファンとの絆を再確認。新曲「konomama」も新型コロナウイルスとの戦いが続く暮らしの中で、人々の背中を押すような応援ソングに仕上げた。
-9日にリリースした「konomama」に込めた思いは。
KUBO-C「応援ソングなんですけど、あえて頑張れという言葉は使わずに、背中押せるような楽曲を作ろうというとこからスタートしました」
GS「自分なりには精いっぱい頑張ってるつもりでもうまくいかないとき、この楽曲が壁を乗り越えるきっかけになれば。頑張れというよりも、もう少し耐えようよ、みたいな。今のコロナの状況があって、ここで折れるよりかは、この先に良くなるかもしれない希望を感じて、もうちょっと頑張ってみようというメッセージを受け取ってもらえたら」
-アニメと実写を合わせたMVについては。
SWAY「僕たちが主役じゃないMVを撮りたいということで、(アニメの)『棒人間』というすごく分かりやすい、シンプルな主人公になりました。頑張ってる形って人それぞれで、棒人間君もちょっとポップな障害ではあるんですけど、頑張って階段を上るシーンがあったり。棒人間君に頑張ってもらったので、だいぶギャランティーをお支払いしないと!」
-5月からのツアーで感じていることは。
KUBO-C「ライブするっていうのは、お客さんがいて、自分たちがいて、会場との一体感というのが気持ちいいし、楽しい。今回ツアーをやって、改めて思いました」
SWAY「マスクをして声出せない分、たくさん手をあげてもらったりジャンプしてもらったり、体を動かして、最初から最後まで楽しんでもらってるなと見てて分かるんですよ。待ってました、という感じを表現してくださってる皆さんの姿に、僕らがパワーをもらっています」
GS「コロナで普通のことが普通じゃない1年を過ごして、気付けたことたくさんあって。ネガティブな内容ではあるんですけど、今となってはポジティブに変換できる強さにも変わりました。長い間離れてても、ファンの皆さんはしっかり僕たちを見続けてくれていたと再確認できたので、皆さんとの絆がすごく深まったと思います」
KAZUKI「ぶっちゃけ不安もありましたが、やってみて、コレはコレですごくいいなと思いました。今まで通りの声を出して騒ぐライブも恋しいは恋しいですが、今回の声が出せない中で、みんなが喜びを表現してくれてる感じが見えるので」
P-CHO「楽曲をスタジオで制作して、それをリリース、配信して届けるのももちろんうれしいことですが、ライブ会場に皆さんが来てくださって、自分たちが直接目に見えるところで、生で届けられるのはすごく大事で大切なこと。ステージで音楽ってステキだなと思って、それをまた次の作品への力に変えてきたので、再びその動きが始まったのはすごくうれしいです」
-恒例だった主催野外フェス「D.Island」の再開は、今年は難しそうですか。
P-CHO「特別な場所という認識で、来てくださる皆さんをどう楽しくおもてなしするか考えたり、自分たちが大好きなアーティストさんにお声がけして一緒に盛り上げたり。1年に1度、僕たちも皆さんも味わえるお祭り気分だった時間が、今はできなくなってますが、また必ず、気持ち良く青空の下で集まれる日が来ることを願ってます」
-グループとして今後目指すことは。
KUBO-C「スタジアムライブができたらうれしいなという話は出ています。D.Islandでの野外フェスというのもありますが、また違って、僕らのキャラ的にもスタジアムが似合うんじゃないかなと」
GS「47都道府県ツアーはいつかリベンジしたい思いもあります。僕らの中でライブを観てもらったら、ファンになってもらえる自信があるので、会いに来てもらうんじゃなくて、自分たちから会いに行って、自分たちのパフォーマンスを見てもらいたくて」
SWAY「ツアーができなかったら、みんなで旅行で行きます!」
-在宅時間が増えて、新たに始めた趣味などは。
SWAY「油絵を始めました。コンピューターでグラフィックを作るのは好きだったんですけど、油絵は色と色が混ざって、予想してなかった色ができたり、そういう面白さがアナログで。新譜をチェックしながらベランダで絵を描いて、ビールを飲んだりしながら。アーティスティックでしょ(笑)」
GS「古い家を買って、プロと一緒に自分でリフォームしました。時間があるから、あえてめんどくさい事をしようと思って。別にDIYに興味があったわけじゃないんですが、やらないことをやってみようというのが根源にありました。オリジナルで作れる楽しさってありますよね」
-SWAYさんの出演映画「リスタート」が7月16日公開。品川ヒロシ監督の印象は。
SWAY「品川さんには、D.IのMVをショートムービーっぽくした感じのものを過去に2本、脚本・監督で作っていただきました。そのときから品川さんが『今度、俺の映画にも出てよ』と言ってくださってたのが、今回実現しました。品川さんは芸人をやりながら映像作品を作られてますが、僕のことも『どうせミュージシャンなのに役者もやってんだろ』みたいな風には見ない。ネタを今までたくさん作ってこられてますし、物語を作る才能もすごく持ってると思います」
GS「面白いとドラマの割合が、想像では逆でした。面白いが多いのかと思ってましたが、どうやったら人の心に突き刺さるかというところをすごく考えてらっしゃって。現場でメガホンをとられてる品川さんは、テレビで見てる品川さんと全く違って。スイッチのオンオフを見てしまったようで、コレがクリエーターと言われる人の感覚なんだとちょっと驚きました」
SWAY「品川さんだからこそのキャスティングもできるので。1作品目の『to You』には中川家のお2人が出てくださって。『OFF ROAD』ではキム兄さんが僕のお父さん役でした。今回もすごい豪華な芸人さんたちが役者と出ていて、すごいなと。ご本人は自分のことを嫌われ役と言ってますが、ほんとにそうだったら品川さんの作品に出ないと思うし、すごい好かれて、尊敬されてると思いましたね」
-読者へのメッセージを。
KAZUKI「インタビューを読んでる方には、普段音楽を聴かない方もいるかもしれません。うまいことばかりいかない世の中なんですけど、僕たちD.Iの音楽が希望のきっかけになりたいと思って曲を書いてるので、ぜひチェックしてほしいですね」
◆DOBERMAN INFINITY(どーべるまん・いんふぃにてぃ) ボーカルのKAZUKI、MCのKUBO-C、GS、P-CHO、SWAYによる5人組として、2014年6月に結成。同年11月、ミニアルバム「#PRLG」でデビュー。俳優業もこなすSWAYの出演映画「リスタート」(品川ヒロシ監督)が7月16日公開。