伊集院光、林真理子氏新刊に「辛いです」 引きこもりテーマ「僕がそうだったから」
タレントの伊集院光が14日、TBSラジオ「伊集院光とらじおと」で、作家の林真理子氏の新作「8050」に、自身の引きこもり時代を重ね合わせ、「リアルだからまだしんどい」と途中でページが止まっていることを明かした。
この日は林氏を迎えてトーク。番組スタッフの間で「8050」が大流行しているとし、伊集院も「一気に3分の1、150ページぐらいまで読んだ」というが、今はピタリと止まっているという。
その理由が「僕が引きこもりだったから。辛いです。リアルなんです」と実体験と重なってしまうと打ち明けた。
「8050」は、いじめられ、引きこもりとなった息子のために、歯科医の父親が裁判で戦っていく姿を描いた作品だが、「僕の場合は、部屋から出なかったり、無目的に原付に乗って誰とも話さないとかだけど、あの時の自分がスッと入って…」とコメント。
現在の伊集院は、小説の父親の年代となったことから「この年になると、親があの時こう考えていたと分かるが、それを直視せずに生きてきたから。リアルだから。結構今、まだしんどいんです」とページが途中で止まってしまっている理由を明かした。
それでも「生半可なら5ページでやめている。でも150ページまで来て。ちょっと落ち着いてこの先を読みたい」とも語り、伊集院は小説に出てくる息子に対し、自分以上に「もっといろんな問題を抱えている。彼に対する頑張って感がある」とも語った。
林氏は、推薦文を森三中の大島美幸に書いてもらったというが、大島もいじめられた過去があることから「辛い記憶を呼び戻してしまったとすまない気持ちになっている。今、伊集院さんのお話を聞いて、当事者の方は辛いかもしれない」と、伊集院の告白に神妙。
それでも伊集院は「今は止まっているが、それは心をわしづかみにされたから。最後まで必ず読む」と約束していた。