作曲家・小林亜星さん死去 5月30日に容体急変、救急搬送も帰らぬ人に 「寺内貫太郎」にも主演
「北の宿から」「ピンポンパン体操」「魔法使いサリー」などを手がけた作曲家で、ドラマ「寺内貫太郎一家」にも主演し、丸メガネに大きな体のユニークなキャラクターでも親しまれた小林亜星さんが5月30日、心不全で亡くなった。88歳。所属事務所への取材で分かった。小林さんは都内で妻と二人暮らし。亡くなった30日に容体が急変し、救急搬送されたが、そのまま帰らぬ人となった。
所属事務所関係者は「前日まで普通に食事もしてお酒も楽しんでいた。急にこういう事態になった」と話し、遺族も関係者も突然の訃報に悲しみ。5月30日に急に具合が悪くなり、都内の病院に救急搬送されたが、意識が戻ることはなく、そのまま亡くなった。
関係者は「持病もなかった。コロナがあって1年間ちょっと、仕事はセーブしていたので、外にも出ていなかった」と説明。大きな体を揺らしながら歩く姿もまぶたに残るが、「年齢的なこともあるので、体は弱った。歩くのが苦手だった」と明かした。
葬儀、告別式は近親者で執り行ったといい、コロナ禍のため、お別れの会は予定していないという。
小林さんは、“この木なんの木”のフレーズで知られる「日立の樹」など多数を共作した作詞家の伊藤アキラさん(5月15日に死去)の訃報に際し、5月22日に「プライベートではお酒も呑まず、大変真面目な方でしたので、私のような飲兵衛とはほとんど接点はなかったのですが、仕事ではいつも彼の歌詞が回ってくると、スムーズにメロディをつけられるという、気が合うのか合わないのか、そんな不思議な関係でした」と追悼コメントを発表していた。