落合陽一氏 ガンダムのSP(社会的財産)化に前向き「僕も何か貢献できれば」
メディアアーティストの落合陽一氏(33)、元経産官僚の岸博幸氏(58)が15日、都内で行われた、バンダイナムコグループ主催の「第1回ガンダムカンファレンス」に出席した。
同グループは、世界中で根強い人気を誇る人気アニメシリーズ「機動戦士ガンダム」を活用したサステナブルプロジェクト「GUNDAM UNIVERSAL CENTURY DEVELOPMENT ACTION(GUDA)」を立ち上げ、人口問題、地球環境問題などさまざまな社会的課題に対応する発想、技術を募集する「ガンダムオープンイノベーション」の実施を発表。ガンダムをIP(知的財産)からSP(社会的財産)へと発展させていくことを示した。
現在公開中の映画「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」を早速鑑賞するなど、ガンダムシリーズの大ファンだという落合氏は「横浜のガンダムを見に行かせていただいて、すごい大仏っぽいなと。昔、疫病が流行したときに公共事業で建てた経緯があって、それと同じようなコンテクストを感じる」とコロナ禍の現状と重ね、ガンダムのSP化に「人間の身体性を持った大きいモノって意味があるんだろうなと。象徴があれば、テクノロジーやソーシャルアクションも起こしやすいだろうなと思っているので、僕も何かぜひ貢献できることがあれば」と前向きに話した。
司会を務めた岸氏は「作品としてはもちろんIPなんですが、キャラクターをフル活用することによって、元々ガンダムが持っているSPの側面を強化していくのではないか」と考察。「何をもって(SP化の)達成かというのは難しいと思う」と前置きしつつも、「同プロジェクトの社会貢献などが広まっていく過程で、徐々にSPの正体をあらわにしていくという展開になるのかな」と期待を寄せた。