宮脇咲良 指原も涙のHKT卒コン「皆さんが私を特別な1位に」 完全燃焼30曲
HKT48の宮脇咲良(23)が19日、福岡市のマリンメッセ福岡で卒業コンサートを開いた。4000人のファンを前に、約2時間半の節目のステージ。終盤には指原莉乃(28)ら卒業生も登場し、門出を祝福した。最後のあいさつに臨んだ宮脇は「皆さんが私を特別な1位にしてくれました」と涙。今後は韓国を拠点に活動する可能性が高く、27日にHKT48劇場で行われる壮行会に参加する。
4000人による桜色のサイリウムが揺れる。コンサートタイトルは「Bouquet」。ステージ両サイドには色とりどりの花が飾られた。花道ムード満点の舞台。節目の日を迎えた宮脇は、涙ながらに感謝の思いを吐露した。
「私は順位をつけるもので1位になったことはありません。でも、皆さんが私を特別な1位にしてくれました。10年間、本当にありがとうございました」
約2時間半のステージ。HKT48の楽曲だけでなく、18年10月から2年6カ月在籍したIZ*ONEの楽曲も織り交ぜた。披露した全30曲すべてに登場。完全燃焼した。
ステージには劇場支配人も務めた指原も駆けつけた。現役メンバーとともに「12秒」を熱唱。「2年ぶり」というHKTのステージ。「この感じはまじでやばい」と声を震わせ「咲良とこうやってまたマリンメッセに立てるのはうれしい」と目頭を押さえた。
2人が同じステージに立つのは18年12月以来。宮脇は指原の卒業コンサートは活動休止中だったため出演できず「見届けられなかったことが、申し訳なくてさみしくて」と述懐。後輩の思いに涙を流した指原は「いつか咲良の方が稼いで、お寿司をおごってくれると思ってます」とおどけつつ「ずっとずっと応援してます」とエールを送った。
10年前「桜のように咲き誇れるようになります」と誓って始まったアイドル人生。AKBグループの中心を担い、IZ*ONEのメンバーとしても名を刻んだ。「アイドルになれたから皆さんの小さな元気の源になれました」。日韓を股にかけ、誓いの言葉通りに咲き誇った23歳が、ひとつの区切りをつけた。