丸川五輪相 会場での酒類販売容認はスポンサーへの配慮も「ステークホルダーの存在が」
丸川珠代五輪相(50)は22日、閣議後の定例会見を行った。東京五輪・パラリンピック組織委員会が会場で観客への酒類の販売を認める方向で調整していると、一部で報じられたことについて言及。「組織委が検討していると思う。大会の性質上、ステークホルダー(利害関係者)の存在がどうしてもある。組織委としてはそのことを念頭において検討されると思う。いずれにしても大声を出さない、拍手での応援などの観戦スタイルが貫かれる形で検討願いたい」と、説明した。
販売については新型コロナウイルス感染症対策のため、時間帯などに制限を設けるとみられるが、飲食店などの酒類提供に制限が掛かっている中、国内世論の反発を呼んでおり、大会スポンサーのツイッターのコメント欄には批判の声も集まっている。
組織委の橋本聖子会長は21日の記者会見で「観客への酒類の販売、提供については、大声の抑止、安全な誘導の実現の観点や現在の(社会の)一般的ルールに鑑み、検討中」と、述べていた。
組織委は今週中に観客のガイドラインを発表する予定。素案では会場内の通路でのグループによる飲食を避けることなどが盛り込まれた。飲酒についての方針も示される可能性がある。