美空ひばりさん三十三回忌 東京タワーが紫色にライトアップ 徳光和夫「名歌手で偉大な人だった」
1989年に死去した国民的歌手・美空ひばりさんの三十三回忌である24日、333メートルの東京タワーがイメージカラーの紫色にライトアップされた。タワー完成翌年の1959年に「東京タワー」という楽曲を出しているひばりさんと、昭和を象徴するコラボレーションが実現した。
都内で行われた点灯式には息子の加藤和也さん(49)と徳光和夫(80)が出席。加藤さんは「母と私がたくさんの思い出をつくった場所で、少なく見積もっても20回は連れてきてくれました。本人も空から感謝していると思います。医療従事者の方々、苦しんでいるたくさんの方々に、癒やしを感じていただけたら、母が一番喜んでくれるんじゃないかなと思ってこのようなことをさせていただきました」と明かした。
ひばりさんの大ファンである徳光は「歌姫であり、女王であった。すべてがパーフェクトでいらした。作詞作曲家をお育てになった。ある作詞家はひばりさんの作品をかくことは誇りであると同時に真剣勝負、なめられたらいけないと言っていました。プロフェッショナルを緊張させる、名歌手で偉大な人だった」と熱弁していた。
命日には毎年、ひばりさんの眠る日野公園墓地にたくさんのファンが集まるが、今年は感染防止に配慮しオンライン法要が営まれた。生誕地である神奈川県横浜市にある「横浜マリンタワー」もライトアップされた。