東京五輪公式映画の河瀬監督 「みんなの中で答えがない。関係者にも答えがない」
東京五輪公式映画監督を務める河瀬直美氏が26日、読売テレビ「あさパラS」にゲスト出演し、五輪について「みんなの中で答えがない。大会関係者にも答えがない」と、開幕まで1カ月を切った状態でも組織委員会の方針が二転三転している理由を推察した。
東京五輪の観客数について論議する中で、MCのハイヒール・リンゴに「記録映画を作るには、アスリートの表情を考えると観客がいた方がいい?」と尋ねられた河瀬氏。「どっちにしても私はおいしい」と回答した。
その理由について「観客がいなかったらいないで、こんなことはないから。史上初です。それは記録するべきやし、記録したら後世に、あの時こんなんやったんやって。これは絶対、教科書に載りますから」と、前例のない世界的感染症下での大会について語った。
「もちろんアスリートにとってはお客さんに応援してもらった方が上がるし、記録も伸びるというのもある。かたや、そういう(無観客大会)ところもある。どっちもなんです」と、両側面の考え方があるという。「つまり答えがない。今、みんなの中で答えがない。大会関係者にも答えがないから、日々情報がアップデートしているので私たちもどうしたらいいかという…。でもそれこそが記録だと思う。ドキュメンタリーとしては物語がある」と力説した。