宝塚歌劇・轟悠 「ベルばら四天王」らOG集結 寺田瀧雄氏メモリアルコンサート
宝塚のモーツァルトとうたわれた作曲家・寺田瀧雄氏の没後20年メモリアルコンサート「All His Dreams“愛”」が26日、大阪・梅田芸術劇場メインホールで開幕した。「ベルサイユのばら」「風と共に去りぬ」など約3000曲を作曲した寺田氏を偲び、多くのOG、そして現役生として、専科スターの轟悠も出演した。
トップ・オブ・トップとも呼ばれた轟だが、10月1日付での退団を発表しており、ファンにとってはプレミアな舞台に。この日は雪組トップ時代にコンビを組んだ月影瞳と2000年に初演した「凱旋門」の主題歌を熱唱した。この作品で轟は文化庁芸術祭賞演劇部門優秀賞を受賞。また寺田氏はこの曲を作曲後に、交通事故で他界。轟は「先生の最後の曲になりましたこと、忘れがたい。皆様の心に残りますように」と語った。
また昭和のベルばらブームの立役者『ベルばら四天王』と呼ばれる、初代オスカルの榛名由梨をはじめ鳳蘭、汀夏子、安奈淳らが出演。「愛あればこそ」を変わらぬ美声で熱唱した。榛名は「この4人がそろうなんてめったにない!」と懐かしい顔が揃い、目を細めていた。
大阪公演は27日まで。東京公演はBunkamuraオーチャードホールで7月1、2日に上演する。