大宅映子氏 バブル方式を問題視「穴どころじゃない、始めから口が大きく開いてる形」

 評論家・大宅映子氏が27日、TBS系「サンデーモーニング」にリモート出演。東京五輪の事前合宿のため来日したウガンダ選手団の中から成田空港で新型コロナ感染者が出たにもかかわらず濃厚接触者を特定しないまま大阪・泉佐野市へ移動させ、さらなる感染者や移動に同行した職員らにも濃厚接触者が出たことに言及し「もうあちこちに大きな穴、穴どころじゃない、始めから口がバーッと大きく開いてる形」などとバブル方式を問題視した。

 大宅氏は「水際作戦で外から入ってくる人に対しては徹底的にやるから。『しっかりと、しっかりと、しっかりと』って何百回も聞かされたわけで、どうにも私は腑に落ちなくて…。泡って吹けば飛ぶようなもんでしょ、それで囲い込んで食い止めるって発想が私にはどうもピンとこないですね。何でバブルっていうのかな」と、五輪選手や関係者を外部と接触させずに囲い込むバブル方式に、まず違和感。

 続けて「まあそれは専門家達がそういうお考えだったのはいいんですけれど、成田で食い止めなかった、食い止める気がなかった、濃厚接触者をちゃんとチェックしなかったっていうのが、もうあちこちに大きな穴、穴どころじゃない、始めから口がバーッと大きく開いてる形だから、これから先がもっと心配です」と語った。

 国際医療福祉大学感染症学講座主任教授・松本哲哉氏は「バブルというのは基本的に限られた集団を、そのままほかとの接触を断ちながら管理された中で移動していただくということなので、そういう考え方自体は合ってるんだと思うが、実際今回のようなウガンダのような事例が起こると危ういことになると証明された」と解説。

 「選手団はワクチンを接種しておられたわけだが、それでも陽性が出てしまった。検査もすり抜けてしまった。実際、国内に入れてしまった中で、結局国内の人にも濃厚接触者が出た事が明らかになってしまった。今まで考えていた通りに運営したとしても、やっぱり穴はあるということがここで指摘された」と話した。

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