桂文珍、39回目「独演会」は「笑いの集団接種」 ゲストは文枝、副反応「口角上がる」
落語家の桂文珍(72)が30日、大阪・なんばグランド花月で会見し、恒例の「桂文珍独演会」を8月8日に同所で行うことを発表した。第39回で「感謝の意味を込めてサンキュー独演会」という今回は、兄弟子の桂文枝(77)をゲストに迎える。
「『桂ワクチン』を襲名した」とジョークを飛ばした文珍は、自身は1回目の新型コロナウイルスワクチン接種を終え、7月13日に2回目を行うと明かしつつ、「独演会」をワクチン接種に例えた。
当日を「笑いの集団接種」と表現。自身を「笑いのファイザー文珍」、文枝を「笑いのモデルナ文枝」といい、「(2回のワクチンを)打って、笑ってもらいたい。2人の副反応は『マスクの中、口角が上がる』『電車で思い出し笑いをする』」とアピールした。
初めてオファーしたという文枝については「鬱々(うつうつ)とした状況の中で、より楽しんでいただこうとなると、強烈な“接種”をする必要がある。党派を超えて…じゃないな。『大きな接種を集団でしていただくには、ウチの兄貴がええんでは』と頼みましたところ、快諾して出てくれることになった」と決定の経緯を説明。
「39回やってるんで、大体の人は出てくれてる」と、桂米朝さん、先代の桂春團治さん、師匠である先代の桂文枝さん、夢路いとしさん・喜味こいしさん、ケーシー高峰さんの名前を挙げた文珍。「大体、みんな亡くなりました」とぼやきつつ、「元気で頑張ってはる現役の人をお迎えして切磋琢磨(せっさたくま)しようではないかと」と気合を込めた。
また、文珍にとって文枝は、素人時代に入門を勧めてくれ、師匠を紹介された「ある種、恩人」という。マジメな表情になると、「大事にしたい。あれだけ頑張ってる人は少ない。何本も新作を作っている。一流は道を作っていくが、彼は道を作っている人。そういう人は一緒に頑張っていきたい。それぞれの求めてる山は違うが、同じような高みに上り詰めたい」と称賛。そして、「2人(の笑いを接種した後)の副反応はすごいよ」とニヤリと笑って自信を見せた。
なお、当日の高座では「たちきれ」「軒付け」を披露する予定。