丸川五輪相「一次的な免疫」発言 専門家が完全否定「医学的には全く理解不能」

 フジテレビ系「バイキングMORE」が30日、丸川珠代五輪相が29日の閣議後の定例会見の内容を取り上げ、「1回目の接種で一次的な免疫をつけていただくということ」との発言に、愛知医科大学病院感染症科・三鴨廣繁氏は「国民にわかりやすい言葉で説明されたかもしれませんけれども、まあはっきりいって医学的には全く理解不能」と切り捨てた。

 番組では、丸川五輪相が2回目のワクチン接種が終わらない状況で五輪を迎えることに「そもそもワクチン接種を前提としないでも安全な大会が運営できるよう準備を進めてきた。1回目の接種で一次的な免疫をつけていただくということ。パラリンピックに参加される方もいらっしゃいますので、どの時期に活動されるのかということも見ていただきながら組織委員会にしっかりと頑張っていただきたい」と話したことを伝えた。

 この発言中の「一次的な免疫」について聞かれた三鴨氏は「これは丸川さんを擁護すれば国民にわかりやすい言葉で説明されたかもしれませんけれども、まあはっきりいって医学的には全く理解不能ですよね」と、立場を思いやりながらもバッサリ。

 続けて「だいたい丸川大臣のおっしゃることって理解不能なことが多々あるんですけど、今回の『一次的な免疫』ってイマイチ医学的な根拠もない。例えば、先ほど私が(ワクチンの効果について)お話ししたように『1回で変異株でも20%の方は効くから、この20%でも抑制できるんだ』とそういうふうに説明していただければいいですよ、それを『一次的な免疫』ってはーっ?て言う感じですよね。こういうふうだから信頼がなくなるんですよ」と、完全否定した。

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