NHK前田会長 退職した大越健介キャスターにねぎらいの言葉「立派な記者さん」
NHKの定例会長会見が1日、東京・渋谷の同局で行われた。
前田晃伸会長(76)は、6月30日付けで定年退職した同局の大越健介キャスター(59)について言及した。
大越キャスターは政治部記者、ワシントン支局長などを歴任し、「ニュースウオッチ9」や「サンデースポーツ」など同局の「報道の顔」として活躍。前田会長は「豊富な取材経験と幅広い見識でジャーナリストとして活躍し、大変感謝しております」とねぎらいの言葉を口にした。続けて、「昨年、読売新聞の渡辺(恒雄)主筆のインタビューを見ました。ご高齢な渡辺さんに丁寧な取材で、戦後の生々しい証言の映像を観て、なかなか立派な記者さんだなと思いました」と語り、大越キャスターが渡辺主筆に独占インタビューしたドキュメント「独占告白 渡辺恒雄~戦後政治はこうして作られた 昭和編」に感銘を受けたことを明かした。
また、大越氏は8月に満60歳を迎えるが、このタイミングでの定年退職に、正籬聡(まさがき・さとる)副会長は「切りのいいところで、ということだと聞いています」と説明した。