田村亮 兄・正和さん偲ぶ「あ、そうだ、いないんだ」訃報後初の公の場
俳優・田村亮(75)が2日、東京・新橋演舞場で行われた、女優・藤山直美(62)の主演舞台「おあきと春団治~お姉ちゃんにまかしとき~」(3~26日)の初日前会見と通し稽古に参加し、5月に兄で俳優の田村正和さん(享年77)の訃報が明らかになってから初めて公の場に姿を見せた。
田村は「男同士というのはあまり連絡を頻繁に取ったりはしない」と男兄弟の関係性を説明した上で、「兄貴も亡くなってもう3カ月になります。普段連絡を取ってなかったし、今なんかは『しばらく兄貴の声を聞いてないな。あ、そうだ、いないんだ』って。そのような思いですね」と心境を吐露。
「思い出すのは、やっぱりちっちゃい時に遊んでくれた(こと)。その時は有り難みなんかなかったけど、今思うと小学生の僕を相手に遊んでくれたなって思い出はよみがえってくる」と、静かに兄への思いを語った。
本作は上方落語の爆笑王・桂春団治と姉・おあきの絆を描いた新作喜劇。おあきを藤山が、春団治を西川忠志(53)が演じ、田村は二代目桂文枝を演じる。また、西川きよし(75)が春団治とおあきの父・友七役で、忠志と親子共演する。
この日が誕生日のきよしは「75歳、後期高齢者!」と元気に宣言。「初心に返りしっかり頑張ります。藤山直美さんにはいい75歳の誕生日プレゼントを頂戴しました」と感謝した。舞台ではきよしと初共演となる藤山も「生きておられる歴史上の人物。きよし師匠から富士山の裾野のように広がっている芸人さんはたくさんいらっしゃる」と最大級の敬意を示していた。