藤井聡太棋聖と一問一答 熱海の土石流被害「日常が戻ってくることを願っています」
将棋の藤井聡太棋聖(王位との二冠=18)が渡辺明名人(棋王、王将との三冠=37)の挑戦を受ける第92期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第3局が3日、静岡県沼津市「沼津御用邸東附属邸第1学問所」で指され、藤井棋聖が100手で勝利した。3連勝でタイトル初防衛を決め、史上最年少となる18歳11カ月で、タイトル初防衛と九段昇段を達成した。史上最年少での初防衛&九段昇格を達成した藤井棋聖。対局場からホテルに場所を移して、晴れやかな表情で会見に臨んだ。以下、藤井棋聖との一問一答。
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-九段のイメージは。
「九段というと大変実績のある方ばかり。そこに加わることができたのはうれしく思っています。息長く活躍されている方が多いと思うので、自分もそれにならって活躍できたらなと思います」
-直前の王位戦では完敗。
「王位戦の第1局では持ち時間を残して負けて、結果以上に熱戦にできなかったことが見ていただいている方に申し訳なかった。結果はともかく、早い時間に終わってしまうことがないように最後まで考え抜こうと思っていた」
-防衛できた勝因は。
「何だろう…、難しいですけど、特に第2局、第3局では持ち時間が少なくなって時間に差が付く場面が結構あったんですけど、そういった状況の中で粘り強く指すことができたのかなと思います」
-渡辺名人とは相性が良く、豊島竜王には分が悪い。
「自分でもどう解釈するか難しいとは思っているんですけど。対局に臨む上で、過去の結果というのはあまり関係のないこと」
-対局場付近の熱海市で大雨による土石流の被害が出ている。
「大雨で災害があったとのことで、被災された方にお見舞い申し上げます。このような状況で将棋を楽しんでいただくのは難しいところもあるのかなと思うんですが、日常が戻って将棋を楽しんでいただける環境が戻ってくることを願っています」