小池知事 会見で「アベベ走り抜けるのテレビで」菅首相に続き57年前の思い出答弁
小池百合子東京都知事が9日、都庁で定例の記者会見を行った。
8日の5者協議で、東京五輪が1都3県での競技が無観客で開催されることが決定。その見解を聞かれた都知事は、1964年の東京五輪において、男子マラソンで金メダルを獲得したエチオピアのアベベ選手をテレビ観戦したことを例にあげた。
57年前の思い出を語る答弁といえば、6月9日に菅義偉首相が党首討論で、東洋の魔女、アベベ選手、柔道のヘーシンク選手を持ち出したのが話題になった。これにならったのか?小池知事も「思い出答弁」を繰り出した。
小池知事は報道陣の質問に「無観客というのはアスリートにとりましては観客も大きな役割をになっている。その意味で極めて異例なこと。コロナがそもそも異例であって、世界の様相はコロナによって大きく変わった。その中で五輪という国際的な大会を行うことは前例のないことばかりになる」と話した。
続けて一方で「私自身、小学生のときでしたが、関西の方で、テレビでアベベ選手が走り抜けるシーンをいまだに覚えているところであります」と話した。小池知事は「いまの放送技術において、いろんな見せ方、楽しませ方を工夫しながら、ある意味、東京だからできたんだよね、というチャレンジだと思っている」と期待を寄せた。