福山雅治 自身の子供の写真掲載自粛求める 「黙っておけない」
歌手の福山雅治(52)が10日、パーソナリティーを務めるTOKYO FM「福山雅治 福のラジオ」(土曜、後2・00)に出演。写真週刊誌に自らの子供の写真が掲載されたことについて「黙っておくことができない」と自粛を求めた。
福山は2015年9月に女優・吹石一恵と結婚、16年12月には第1子誕生を発表している。しかし公の場で自らプライベートに言及するのは異例。その理由について「きちんと取材を受けていない状況や臆測でさまざまなことを書かれてきたが、今まで完全スルーという姿勢だった。エンターテインメントに携わる人間としてこういうこともある、と。また、記事を取り上げると宣伝になるというのでスルーを貫いた」と沈黙を守ってきたことを説明した。
しかしこの日は「さすがに子供の写真を撮られ、掲載され、販売物として世に出て行くことに黙っておくことができない」と報道のされ方に違和感を示した。一言一言、はっきりと噛みしめるように「どんな顔しているんだろうとか興味がある人もいますね。興味を持つ人を否定しない。でも守られるべきものが守られていない。モザイクで分からなくするというのが一つのルールになっていて」と顔部分がモザイク処理されていても、子供が媒体に掲載されることへの抵抗感はぬぐえないとした。
写真を撮られるシチュエーションにも言及。「子供が幼稚園に通っていて、毎日通る場所で全然知らない人が写真を撮る。撮った方や編集する人らさまざまな人が子供の写真を見る。データをモザイクを外せる状態で共有している。これって怖いこと」と、モザイク処理されていても子供の顔が不特定多数の目に触れる実情を懸念。芸能人のプライバシーについて改めて率直な意見を伝えた。
「芸能人は報道の自由という名目で撮られるんです」と、公人であるがゆえの報道には一定の理解を示しながらも「僕の仕事がこうだから家族が我慢しようというのは違う。子供が納得する状況を作るには、違うと思うことや嫌だと思うことをきちんと発信していく」と力を込めた。今後もプライベートの過熱報道については意見していく姿勢を示し「2021年から変わっていく時期なのかなと思います」と言葉を結んだ。