林家木久扇、子象の「木久象」買うもワシントン条約知らず大失敗の過去

 落語家の林家木久扇が12日、フジテレビ系「ノンストップ!」で、過去に象を購入し、一儲けしようと思ったエピソードを披露。「生きる事はお金持ちにならないとダメ」という人生観も語った。

 番組では5月下旬に大腿骨骨折の大けがを負いながら、約1カ月でスピード退院した木久扇にインタビュー。これまでの七転び八起き人生を聞いた。

 その中で木久扇は79年に旅行で行ったタイで新事業を思いついた話を披露。大きな夕日が沈む中、象が海辺を歩く景色を見て「海辺で象の背中に子どもを乗せたらもうかるんじゃないか?」とひらめき、すぐに「70万円で子どもの象を買った」という。

 名前も当時の木久蔵という名前にちなみ「木久象」と名付け支払いを済ませ帰国し、埼玉県に象の家を作って準備していたという。だが「ワシントン条約を知らなかったの。輸入できないのね」と絶滅の恐れがある野生動物の取引を規制した「ワシントン条約」に引っかかり、結局象は来日できず。計画は失敗に終わったという。

 この失敗にめげず、その後は有名な「木久蔵ラーメン」に着手。バルセロナに出店するも、シエスタという昼寝習慣を知らず、かき入れ時の昼間にまったく売れずに7000万円の損失を被ったことも明るく振り返った。

 失敗は怖くないのか?と聞かれた木久扇は「怖くないって最初から何にもないから。やっぱりぼく(戦争の)焼け跡から育った人間だから、もともと何もない。また最初からだっていうのがある」とコメント。

 そして「生きる事はね、お金持ちにならなくちゃダメ」とも語り「現状で我慢しちゃったり、車買わない、海外行かない…かっこよくないですよ。五体生かしてどうもうけるか」という信条も明かし「落語で呼んでいただいて、お客さんが切符を買ってくれてすごいうれしいし、で、入院費大丈夫って(ネタにして)、そっちに繋がるんですね」と失敗もネタにして回収するとキッパリ言い切っていた。

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