橋下徹氏 感染者ゼロ目標は違う「政治家が言わないと」 ワクチン普及で重症者減少

 元大阪府知事、元大阪市長の橋下徹弁護士が12日、フジテレビ「ライブニュースイット!」に生出演。ワクチン接種が進む中での新型コロナウイルスとの向き合い方について提言した。東京都には12日から4度目の緊急事態宣言が発出された。

 東京都ではこの日、新たに502人の新規感染者が確認され、治療中の重症者は55人となった。先週の月曜日(7月5日)の新規感染者は342人で160人増えたことになる。

 橋下氏は日本、特に東京での感染状況は、新規感染者が急増傾向にあるが、一方で「(感染する)重症者の数とか、感染者数のうち高齢者の割合も少なくなってきてる」と指摘。「ワクチン接種が普及しても、イギリスなんて1日あたりの感染者数、3万人ですよ。ワクチンがどれだけ普及したって、感染者ゼロにならないんですよ。死者だってゼロにならないんですよ」と説明し、「じゃあ、どこまでのリスクを許容するのかっていうのを、これ、ものすごい批判の出る判断、メッセージか分からないけど、やっぱり政治家が言わないと」と感染者ゼロを目指すのでなければ、政治家が明確にその“目標”をはっきりと国民に伝えるべきだと提言した。

 その上で「ワクチンいくら普及したって、あのイギリスとかアメリカでも(新規感染者)ゼロになってないんですから」とワクチンの普及が進み、重症化リスクの高い高齢者の感染が減少する中、ゼロリスクを目指すのは違うとの考えを示した。

 橋下氏は「医療側の人は一生懸命頑張っていただいて、敬意を表さなければいけないけど」と断った上で発言に及んだ。

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