春風亭昇太「お客様の落語愛感じた」寄席応援クラファン贈呈セレモニーで感謝

 落語協会・柳亭市馬会長(59)と落語芸術協会・春風亭昇太会長(61)が13日、東京・新宿末広亭で行われた「寄席支援クラウドファンディング(CF) 贈呈セレモニー」に出席し、同寄席の席亭・真山由光氏にCFで集まった資金を贈呈した。

 コロナ禍で存続の危機にある東京都内5カ所の演芸場を支援するために、落語協会と落語芸術協会が5月18日からCFを実施。目標金額は5000万円だったが開始4日目の21日でスピード達成。6月14日には第2目標の8000万円も突破。6月30日に募集を終了し、計7134人から総額1億362万5000円が寄せられた。

 市馬は「かなり反響をいただいて、うれしい悲鳴でした。なんとかいい高座をご覧いただいて恩に報いたいと思っています」と感謝。昇太も「感じたのはお客さまの落語愛。寄席を愛していただいてたんだなぁと強く感じました」と喜んだ。

 今回、落語協会と落語芸術協会が手を組んだことについて、昇太は「歴史上分かれていたわけであって仲が悪いわけではない。今回で市馬会長とすごい連絡して、仲良しになって、喫茶店でケーキ食べて話し合っているんです」とニヤリ。「エンタメは不要不急か」の問いには「地球上のすべての生き物の中で芸術文化を楽しめるのは人間だけで、人間の証明であると思う。今は信じてやり続けるだけです」と決意を明かした。

 席亭の真山氏はCFでの援助があっても寄席の現状はかなり厳しいと明かし「1年5カ月、コロナ禍でお客さんが全く入りません。(CF金額は)大金なんですが残念ながら足りない。いつ収束するのか…ざっと年内は持つと思うが、でも不確かです」と苦しそうに話した。

 寄付金は新宿末広亭の他に、鈴本演芸場、浅草演芸ホール、池袋演芸場、お江戸上野広小路亭に、席数に応じて分配。8000万円を超える支援については、寄席興行運営費に加えて寄席の環境整備等にも充てられる。

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