酒井政利さん死去 アーティスト続々追悼 太田裕美「優しい方でした」
音楽プロデューサーの酒井政利さんが16日に心不全のため亡くなったことが19日、分かった。85歳。山口百恵さん、キャンディーズ、郷ひろみ、松田聖子ら、数々のアイドル、歌手をプロデュースし一時代を築いた敏腕プロデューサーへ、多くのアーティストが追悼の声を上げている。
「木綿のハンカチーフ」などを酒井さんに手がけてもらった太田裕美はツイッターで「当時CBSソニーで酒井さんの補佐をしていた白川隆三さんの初めての担当歌手が私で、デビュー曲『雨だれ』のレコーディングにも立ち会って下さった。優しい方でした」と偲んだ。
作家で女優の中江有里は「酒井政利さんにお目にかかったのは数えるほどです。優しい語りと眼差しに初対面の緊張が解けたのを覚えています」と酒井さんの優しい人柄を紹介。女優の裕木奈江は「泣いてないってば」などをプロデュースしてもらった。「『奈江さん、“掃きだめに鶴”ですよ。その方が自分が際立っていい、それくらいの気持ちでやりなさい』と励まして下さいましたね。もう一度お会いしたかった。夢とチャンスをありがとうござました」と感謝を伝えた。
作曲家の林哲司氏も「先に亡くなられた筒美京平さんを追うように逝かれてしまった。心よりご冥福をお祈りいたします」と投稿していた。