三浦瑠麗氏「SNSがなかったら涙を飲んでいた」米子松蔭野球部再出場に思い
国際政治学者の三浦瑠麗氏が20日、フジテレビ系「めざまし8」で、鳥取県の米子松蔭高野球部の夏の大会再出場が決まったことに「SNSがなかったら(部員は)涙を飲んでいたんでしょうね」と、ネットの反響が組織を動かしたとの思いを語った。
番組では米子松蔭高の、野球部ではない学校関係者に新型コロナ感染者が出たことから、野球部が県大会を辞退したが、19日に一転、出場が決まったことを取り上げた。野球部主将の率直な思いを訴えたツイートが拡散され、多くの人が再出場させてあげてほしい、との思いをSNSでつぶやいた。
三浦氏もその1人。「学校側のルールというのが子供達全般に厳しすぎる」と切り出し、インフルエンザと比較しても子供へのリスクが少ないにも関わらず、新型コロナに対する学校側の対応が「オーバーリアクション」とコメント。
今回の件で「彼らの人生をかけての集大成をぶつける大事な試合に、不戦敗、辞退…。初めて不合理がさらされた」とも語ると、高齢者にはワクチンが優先される一方、子供達はいまだにマスクをしての練習や「1人(コロナが)出ただけで、まったく関係のない人でも甲子園に出られなくなるっていう、これ自体、日本社会が子供達にコロナの負担を集中的に押しつけているのがわかるじゃないですか」とも訴えた。
大人の世界では「番組で1人感染者が出ても、濃厚接触者に認定されなければ番組は普通に続くにも関わらず、なぜ彼らに甲子園に出るなと言えるのか。ある意味怒りを感じて」ツイートしたといい、主将のツイートもリツイートし拡散。結果、それがネットニュースになり、多くの人の目に止まることとなった。
三浦氏はツイートの他、「何人かの政治家の方には直接お願いして、あらゆる方向から働きかけてようやく救済された」と、政治家にも直接訴えていたことも明かし「多分、SNSがなかったら、ヤフーニュースに転載されなかったら、みんな涙を飲んでたんでしょうね」と、複雑な思いも吐露していた。