韓国選手団の福島偏見報道「バイキング」激論 金慶珠氏「選手団レベルの話でない」
20日のフジテレビ「バイキングMORE」では、東京五輪開幕を前に、来日した韓国選手団が、選手村に反日ともとれる横断幕を掲示したり、福島産の食材を懸念し選手団の給食センターを設置すると韓国メディアで報じられるなど、騒動が起こっていることを伝えた。
ゲスト出演した金慶珠・東海大学教授は、横断幕については、映画で流行したフレーズだとし「悪気はなかったんだろうけど、危機管理が相当に甘かったとみています」「撤去するなら出さなければよかった」と語った。
また韓国メディアが、選手村の食事に福島県産の食材が使われるのを懸念し、選手団のための給食センターを設置したと報じている件については「五輪のたびに独自の給食センターというのは結構やる」「懸念がある人は、望むなら給食センターから食材提供しますよという話が、なぜか韓国全員がお弁当のみを食べるとか、福島県産を禁止にしているかのように報道されている」と述べた。
これに司会の坂上忍らが、わざわざ「福島」が持ち出されたことへの疑問や、「どうしても政治的背景を感じてしまう」と指摘し、激しい議論となった。
金氏は「記事を見ると、韓国選手団の指導者が記者に、自分はなるべく食べないように指導していると発言したとなっている。選手団レベルのことではない」と述べた。
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福島県産の食材に関する報道に対して、内堀雅雄・福島県知事は19日の会見で、「本当に残念」と述べた。
「本県の生産者が努力、努力、努力を重ねてきました。農地除染、安全対策、徹底したモニタリング検査、データ公表、福島県の総力を挙げて取り組んできた。日本の放射線物質の基準は世界一厳しく、それを超えるものは玄米であれば6年連続、野菜果実は8年連続、畜産物・栽培山菜は9年連続、基準値を超えるものがない。これが事実であります」と説明した。
「きちんと事実を把握していただいてないんだなと改めて実感した」と述べ、「誤解偏見をただして、正しい情報を認識していただくのが、風評払拭の本質だと思う」と語った。