五輪開会式欠席ドミノ 財界3首脳、最高位スポンサーが 経済界が五輪と距離置く
経団連の十倉雅和会長は20日の定例記者会見で、東京五輪の開会式に出席しない意向を表明した。日本商工会議所と経済同友会も、それぞれ三村明夫会頭と桜田謙悟代表幹事が欠席すると明らかにし、経済3団体のトップがそろって出席を見送ることになった。
東京五輪・パラリンピック最高位スポンサーのパナソニックも同日、楠見雄規社長の出席を見送る方針を示した。19日にはトヨタ自動車が豊田章男社長ら関係者の出席を見送ると表明しており、経済界が東京五輪に距離を置く動きが広がった。
十倉氏は「総合的に勘案した」と答えた。経団連によると14日に組織委から出席の要請があったが、16日に欠席を伝えたという。
英国オリンピック委員会総裁、IOC委員を務める英王室のアン王女は19日、英国代表選手らを激励するために公開したメッセージ動画の中で、東京五輪に出席しない意向を明らかにした。欠席理由は不明。韓国の文在寅大統領も19日、開会式に合わせた訪日を見送ると発表している。