WHOテドロス事務局長「リスクなしあり得ない」、「さらさらなる感染拡大を防ぐことが成功」
世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長が21日、都内で開かれた国際オリンピック委員会(IOC)総会で講演し、コロナ禍に開催される東京五輪で「感染例をゼロにするかどうかが、今後2週間の成功の基準ではない。リスクなしはあり得ない」と述べた。
テドロス氏は「パンデミックに脅かされながら開催された五輪はない。屈することなく大会は計画された。正しい措置があれば何が可能かを示したい」と指摘。「全ての感染を検知し、(感染経路を)追跡し、治療し、さらなる感染拡大を防ぐことが成功だ」と訴えた。
IOCのバッハ会長が用意した聖火リレーのトーチを受け取って「日出(い)づる国から希望の光で世界を照らしてほしい」と表明。バッハ氏は「スポーツの力、五輪を通して貢献したい」と語った。