将棋の藤井聡太二冠（王位、棋聖＝１９）が豊島将之叡王（竜王との二冠＝３１）に挑戦する第６期叡王戦五番勝負第１局が２５日、東京・江戸総鎮守　神田明神で指され、藤井二冠が９５手で勝利した。同じく豊島叡王と戦っている王位戦では完敗発進から２連勝。叡王戦でも幸先良く白星発進を決め、“天敵”豊島叡王に３連勝を決めた。叡王位を獲得すると最年少三冠獲得となる。

　藤井二冠の先手となり、王位戦でも２連勝した角換わりに。ほぼ互角で終盤戦に突入したが、藤井二冠得意の終盤力で圧倒した。第２、３局が週１ペースで続くが「しっかり状態を整えて臨もうと思います」と意気込んだ。

　本棋戦は今期から菓子メーカー・不二家が主催。午前と午後のおやつには不二家の商品が出された。藤井二冠は「対局中だと糖分がほしくなるので、おいしくいただきました」。天敵撃破の思考力を支えた。